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2026年10月22日談話会

11 分前
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秋も深まり、朝晩には肌寒さを感じる季節となりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。

10月10日(土)に、横浜市立大学リハビリテーション科の同門会(弘嗣会)会員による令和8年度第2回談話会が開催されました。また、インターリハ株式会社様にご協賛いただき、会場内において機器展示も行われました。

はじめに、このたび10月より新たに同門会へご入会いただいた中田有哉先生より、ご挨拶を賜りました。

一般講演では、横浜市立大学附属病院の春田路佳先生より、認知機能が運動療法の効果に及ぼす影響をテーマにご発表いただきました。また、横須賀共済病院の浅野広大先生からは、心疾患・悪性疾患を併存し、断端のソケット適合に難渋した患者さんに対する義肢作製についてご発表いただきました。いずれも日々の臨床から生まれた疑問を掘り下げた、大変示唆に富むご発表でした。それぞれの講演を受け、会場ではさまざまな視点から議論が交わされました。

特別講演では、広島大学リハビリテーション科の三上幸夫先生より、「科学的なリハビリテーション診療を進めるための訓練手法の標準化」と題してご講演いただきました。

リハビリテーション治療では、患者さん一人ひとりの状態に応じて多様な訓練が行われています。一方で、その内容や名称、記録方法が施設や職種によって異なることは、診療の質を評価したり、施設間で比較したり、臨床データを研究へ活用したりするうえで大きな課題となります。

三上先生からは、リハビリテーションの評価・介入手法を「標準コード」として整理し、臨床・研究・制度をつなぐ共通言語として活用していく取り組みをご紹介いただきました。訓練手法の標準化が進むことで、医療・介護のさまざまな現場におけるリハビリテーションの質の向上だけでなく、診療記録などの事務作業の効率化や、蓄積された臨床データの研究への活用が容易になる可能性があります。

さらに、こうした標準コードに基づいて蓄積されたデータとAI・ビッグデータ解析を組み合わせることで、将来的には疾患ごとの標準的なリハビリテーションの「パス」の構築や、機能予後の予測、患者さんごとに適した訓練内容の提案などへ発展する可能性についてもお話しいただきました。

リハビリテーション治療も、薬物療法などと同様に、医学的な評価に基づいて処方される治療の一つです。しかし、その実践は「人が人に働きかける」という性質を強く持つため、単純に画一化することはできません。だからこそ、患者さん一人ひとりに合わせるべき部分を大切にしながら、可能な部分は標準化し、診療の質を検証できる仕組みを整えていくことが重要であると感じました。

今回の談話会を通じて、患者さんの個別性に応じた最適なリハビリテーションを考えることと、訓練手法を標準化し科学的に評価できる基盤をつくることは、決して相反するものではないと改めて感じました。日々の診療をより良いものにすると同時に、その実践を記録し、共有し、次の診療へとつなげていくことも、これからのリハビリテーション医療には求められます。

より良いリハビリテーション医療を提供できるよう、目の前の患者さん一人ひとりに真摯に向き合うとともに、診療の質を支える仕組みについても考え続け、研鑽を重ねてまいりたいと思います。

(白川 紘大)

広島大学 リハビリテーション学 三上幸夫教授


横浜市立大学附属病院 中田有哉先生


横浜市立大学附属病院 春田路佳先生


横須賀共済病院 浅野広大先生


横浜市立大学 中村健教授、広島大学 三上幸夫教授、インターリハ㈱永井剛様

 
 

横浜市立大学医学部

リハビリテーション科学教室

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