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痙縮治療
痙縮は脳出血、脳梗塞などの脳の疾患、脊髄損傷などの脊髄の疾患の症状の1つです。筋肉の緊張が異常に強くなり関節の動きの制限や痛みが生じ、歩行や日常生活動作に支障をきたすことがあります。
当科では、痙縮に対して筋肉の緊張を和らげる治療として内服薬・ボツリヌス療法・ITB療法などを組み合わせて行っています。
痙縮の治療を行うことで歩行や日常生活の動作が行いやすくなる、介護の負担が軽減できる、痛みが軽減する、関節の動きが制限される拘縮を予防するなどの効果が期待できます。これらの効果を発揮するため、リハビリテーションの導入も重要となります。
ボツリヌス療法:
ボツリヌス菌が作り出したボツリヌス毒素を精製した薬を緊張の強い筋肉に注射します。通常注射を打ってから2,3日~2週間程度で効果があらわれ、3~4か月程度効果が持続します。
ITB療法:
腹部に留置したITBポンプからカテーテルを通して髄腔内に抗痙縮薬を持続投与する治療法です。治療の導入や数年ごとのポンプの交換時に手術が必要になりますが、内服やボツリヌス治療のみでは効果が不十分な場合、特に下肢の痙縮が強い症例では治療効果が期待できます。

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